通訳になるには?
通訳の仕事とは?
人と人を結びつける架け橋
通訳とは、異なる言語を話す人々の間でコミュニケーションを円滑に行うために、話された内容をリアルタイムで別の言語に変換する仕事を請け負う人のことをいいます。通訳は、ビジネスの場での会議・交渉や、メジャーリーガーなど海外で活躍する日本人プロアスリートのアシスタント、海外旅行の際の観光ガイドなど、さまざまな場面で活躍します。テレビ局で国外の番組にリアルタイムで通訳をするなど放送に関わることもあります。
いずれの場面でも高度の集中力を要し、語学力に加えて表現力、その分野への専門性などが求められます。
通訳になるには?
通訳の仕事に学歴は必須ではありませんが、最低2ヶ国語が話せなければいけないので、語学力を高める意味でも大学や短大、専門学校で学ぶことが一般的です。
大学や短大では語学だけでなく、その言語を使用する国の文化や文学も学ぶことが多いです。また珍しい言語の通訳を目指すのであれば、大学で学ぶ方が専門知識を身につけやすいでしょう。
一方専門学校では、英語をはじめ中国語や韓国語など、日本でも身近な国の言語習得がメインとなっている学校が多いです。
2〜3年で通訳として就職を目指すので、即戦力となるための実践的な訓練が充実しており、実際の通訳業務を体験しながらスキルを磨くことができます。また業界とのつながりが強く、求人情報や就職支援が充実していることもポイントです。早く現場に出て実務経験を積むことができるなど、通訳としてのキャリアを早めにスタートさせたい人には専門学校が適しています。
就職先としては、通訳を必要とする企業に雇用されるケースもありますが、エージェントや派遣会社に登録して仕事を得るケースや、知り合いや各種団体、学校関係から仕事を紹介してもらうケースなどもあるため、仕事に繋がるような幅広いネットワークも求められます。
通訳の年収はどのくらい?
通訳の年収は、正社員なら平均551万円。(厚生労働省提供 職業情報提供サイト「job tag」調べ)
エージェントや派遣会社に登録していたりフリーランスの通訳として仕事をする場合は、経験年数や仕事の難易度といったことで時給や日給が異なります。ただ、一回何時間、と決められた時間で給与が支払われるため、より多くの依頼を受けることで年収があがります。
通訳に必要な資格は?
この資格がなければ通訳として働くことができない、というような公的な資格はありません。ただ、通訳のスキルや語学力などを計る資格があるため、紹介します。
- TOEIC®…通訳として働く上で英語能力を測るため、一定の点数の取得を登録の条件として挙げられる場合も。
- TOBIS(ビジネス通訳検定)…ビジネスの現場で活躍する英語通訳者のための資格試験。
- TOPIK(韓国語能力試験)…大韓民国政府・教育省が認定・実施する公的資格。
- HSK(中国語検定)…世界中で公的証明として活用することができる中国政府公認の中国語検定。
- 全国通訳案内士【国家資格】…語学系で唯一の国家資格。語学力だけでなく、日本の歴史、地理、文化など、多方面にわたる知識が求められる難関資格。
- 旅程管理主任者【公的資格】…日本国内・海外のツアーで添乗員(ツアーコンダクター)としての仕事をする際に義務付けられている資格。通訳ガイドとして活躍したい場合に持っておくと幅が広がるでしょう。
通訳に向いているのはどんな人?
- 日本語以外の言語を喋ってみたい、覚えたい人
- 色々な人と会話をしていても、誰がどのようなことを話しているかわかる人
- 語学に加え、海外の歴史や文化などに興味がある人
通訳の将来性は?
グローバル化が進む中で、通訳の需要は高まり続けています。特にビジネス、医療、法廷など専門的な分野での需要が増加しています。また、AIや機械翻訳技術の進化にも対応できるスキルが求められます。
AIをはじめとする自動音声翻訳の精度も向上してきていますが、感情やニュアンスを伝えるといったところまでは行き届かないなど課題もまだ残っており、今後も引き続き通訳が求められると見込まれます。
通訳になるにはこの学科!
語学習得だけでなく、その国の文化も学ぶ
TOEICをはじめとした資格の取得はもちろん、その国のカルチャーを学んだり、アメリカ・中国・韓国の提携大学への留学制度など通訳に必要な『語学力』『異文化理解』『資格』をしっかりと身につけます。
カリキュラムは個人のレベルにあわせ少人数制で編成しているので、語学が苦手・専門学校に入学してから始めて勉強するといった初心者でもしっかりと実力をつけることができます。
通訳に関連する仕事は?
- 語学教師
- ツアーコンダクター
- 旅行ガイド
- ホテリエ
- グランドスタッフ